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この連載では、日丸屋秀和がアシスタントと共に、映画を観ながら作品への愛を語ります。

第1回 「サバイバル・オブ・ザ・デッド(原題・NICOS)」

日丸屋秀和:プリッツが好き。いや別にそれほど好んで食べないが、家にあった3箱を一人で食ってから好きって設定になってしまった。

日丸屋13号機:優秀な助っ人。アイスコーヒーが好き

【前置き】
ドイツのホラーの奇才の一人アンドレアス・シュナース監督の代表作の一つで、幸か不幸かロメロ監督のゾンビ映画と邦題がかぶってしまったせいで、ロメロ監督の方と間違って借りた人に「クソ映画!」と罵られるハメになってしまったかわいそうな映画です。こっちのが先なのに!間違って借りた人みんなシュナース教徒になれば幸せだよ!

ロメロ監督の作品が見たくて借りた人にはアレかもしれませんが、殺人鬼、おっぱい、ソフト素材な人々、シュナース監督のおなか、ニンジャ、ヒ●ラー、とシュナース成分満載でなかなかディープな時間を過ごせる一本。

みんなも「サバイバル・オブ・ザ・デッド」を見てシュナース教徒になろう!

 

日丸屋(以下:日)「日丸屋の人にあんまりお勧めできないけどこっそり勧めたいタイプの映画レビューはじまるよー」

日丸屋13号機(以下:13号)「皆様はじめまして、日丸屋13号機と申します。今日は先生にある映画を見て欲しいと呼び出されました。DVDのジャケットだけでも結構怖いんですが…これはどんな映画なんですか?」

【DVDあらすじ】
「西暦1002年ルーマニア。数多くの殺戮を行った北の蛮人ニコスが村人たちの手で処刑された。ニコスは死際に「必ず甦って復讐してやる!」という言葉を残し、黒い騎士の服装のまま身体を焼かれた。

 時は現代ニューヨーク。とある美術館で“ルーマニアの恐怖”と題された展示会が開かれていた。大学で教師をしているフランクとサンドラは生徒たちを連れて、展示会を訪れていた。客の中には美術品を盗む泥棒もいた。しかし、警備員に見つかってしまい激しい銃撃戦の末、両者共死亡してしまう。2人が血だらけで倒れ込んだ所はニコスの仮面が展示してあるところだった。血を浴びた仮面からなんとニコスが復活した。開場内の人々は次々にニコスに殺される。脱出したフランクたちを追って、ニコスも街に出てゆくのだった。街中はパニックに陥る…」

 

日「かいつまんでストーリーを説明すると 千年前、ルーマニア人にボコボコにされた蛮族ニコスちゃんが、ついうっかり現代ニューヨークで復活してそのへんのアメリカ人を、八つ当たりでボコボコにするお話だよ!シュナース教では布教のため第一に見せる聖映画として使われるよ」

13号「とばっちりで殴られるアメリカ人…(´;ω;`)シュナース教なんてあってたまるか」

※シュナース教
世界の裏社会にはびこる新興宗教。かの有名な政治家も入っているようないないような気がする巨大裏組織だ!教徒たちが稼いだお金をシュナース教祖に浄化(教祖が映画を作る事によりお金が天へと帰る神聖な行為)するため、日々頑張って働いているよ。この「サバイバル・オブ・ザ・デッド」はシュナース映画の中では一般人に分かりやすい内容で布教にはちょうどいい映画なんだ。

 

日「ニコスちゃんのせいで街中パニックに陥るって書いてあるけど、 ニコスちゃんは基本、内弁慶だから、屋内にいる時は大暴れするけど 外では交通ルールを守ってとことこ歩く本当にとってもいい子だよ」

13号「蛮族偉いなぁ」

日「主人公たちを恐怖に陥れる(?)血に飢えた蛮族ニコス。このニコスを演じるのが監督であるアンドレアス・シュナースな事も見所だよ! 監督が殺人鬼役ってことを頭に入れながら見ると楽しいよ。 鎧でも隠しきれない、彼のはち切れんばかりのワガママボディにも注目だよ」

13号「じゃあ早速観てみましょう」

 

【映像】時は10世紀の、ルーマニア。 ルーマニアで暴れまわり数多くの命を奪った蛮族ニコス。 大きな犠牲のもと、ようやくニコスを捕まえたルーマニア人たちだったが…。

 

13号「ルーマニア人、見た目完全に原始人…。 動物の皮みたいなの着て、やたら泥だらけですし」

日「シュナース氏はドイツ人だからルーマニア事情に詳しくなかったんじゃないか説。『一生のうちルーマニアについて考えた時間が6分くらいしかないからよくわかんないけど多分千年前のルーマニア人ってマンモス追ってたんでしょ?的なイメージしかなかったとか」

13号「そんな」

 

【映像】ニコスを処刑するためにやってきた二人のルーマニア人。 洞窟に入ると捕えたニコスが…。
囚われのニコスちゃん(じたばた) ルーマニア人(くそっ、暴れるな…!)

 

日「縛っておけよ!二人が到着するまでずっと人力で押さえてたのかよ!!」

13号「なんか、そういうプレイなのかと思えてきました」

日「回想シーンで出てくる殺された王様の王冠にも注目だよ。身近なもので作れそう感がとってもプリティー」

13号「あっ、図画工作の時間に作ったヤツみたいで可愛い。」

【映像】こうしてルーマニア人の怒りの聖剣をくらい、倒れるニコス。 ルーマニア人への復讐を誓ってニコスちゃんは倒れるのだった…。
あとなんか死に際でニコスちゃんが「絶対許さない。。。」ってすごんだら ルーマニア人にガチでドン引きされた…。るーまにぁ人マジゆるさなぃ。。。

 

13号「ニコスがおなか切られるんですけど、すっごい勢いで内臓?みたいな白いチューブがポーン!って出てきましたね…」

日「シュナース映画では歴史的進歩なんだよ!前作まで小道具さんが内臓作るのが上手じゃなかったらしくて、シューナース内臓(シュ内蔵)は内臓に見えないことで有名だったんだ。 ガレージに放置したゴムホース、日本ではかんぴょうみたいと言われているよ。 『殺人モンスターより腹からかんぴょう出す登場人物の方が怖い』っていう不思議な現象が起きていたから…。シュナースは立ち止まらない監督なのさ!」

13号「かんぴょう…」

【映像】こうして、ニコスはルーマニア人によって討伐されたのだが、 ニコスの復讐の炎は消えたわけではなかった…!! 兜にニコスの魂が宿ったのだ…。
ニコスの兜、猫耳みたいでなんかかわいい///

 

シュナース教徒向けシュナースグッズ①

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【映像】そして舞台は、1000年後のニューヨークに…
ニューヨークの風景をバックにオープニングのテロップが流れる
シュナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアス!!!

日「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!シュナース!!シュナース!」

13号「あ。フォント可愛い///」

 

見所① カメラさんの震え(くっ腕が…でも頑張らなきゃ…!!)

【映像】プルプルプルプル…
プルプルプルプル…
なんでこんなプルプルしてるんだ…。

 

13号「あれ…なんかやけに映像がプルプルして…」

日「オープニングは可愛いフォントと、カメラのプルプルと、どうしてもついちゃうカメラのゴミが見どころだよ!」

13号「ホームビデオ感溢れてますね…。あ、学校の場面になりましたね。登場人物が一気に出てきました。主人公は学校の先生のようですね。珍しいパターンです」

日「ホラー映画は学生の主人公が多いよね。主要人物に先生が居ても、だいたい最初のほうに死ぬし…。」

 

【映像】どこかの学校の教室。歴史の授業で北の蛮族ニコスと ニコスを倒したヴァイク王について主人公(歴史の先生)が解説している。 ここでちょっと登場人物の紹介。
主人公・歴史の先生:弱い。クライマックスで驚きの正体が…!!
主人公の彼女:前半非力なのにクライマックスは主人公差し置いて…。 力秘めとく系女子。
主人公の教え子で悪ガキの二人:頭は良くない。 主人公にルーマニア展に行ったら点数くれると言われてやってきた 。

 

13号「この人たちが歴史の授業の延長で美術館の企画展『恐怖のルーマニア展』にいくそうです」

日「ニューヨークに場を移してからシュナース芸術の見所が満載だね!」

見所② 人力固定カメラ。
一部で防犯カメラと名高い至極のカメラワーク。

13号「あの…先ほどから説明っぽいセリフが多いような気がするんですが…。日常会話に他の人物との関係や性格の話をここまで盛り込まないですよね…。」

日「今何をしていてこれからどうするかとか、誰をどう思ってるかとか、ちくいち教えてくれて親切だよね。シュナ親切。でも全部この後『うるせえ!!そんなものはどうでもいい!!コロス!!』ってなるから…」

13号「シュナ親切がシュナ暴虐によって無に帰ると…」

日「早く監督に血のシーンを撮らせてあげて!!」

 

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